富士の初日の出を拝もうと旅に出た座頭市は、道中襲ってきた五人のやくざを一瞬の早業(yè)で手ひどい傷を負(fù)わせた。五人組は傷がいえると市を追って旅に出た。その頃市は、江の島まで船旅としゃれこんでいたが、途中船內(nèi)でイカサマばくちをしているのを知り、逆にイカサマを利用して多額の金をまきあげた。そこで市は、無(wú)頼の將棋好きの浪人十文字糺を知った。江の島に著いた市は、船中にいたイカサマ師の親分江島屋に呼びつけられ、白刃にとりかこまれたが、市の手練の早業(yè)で江島屋たちは退散した。が、この騒動(dòng)で通りがかりの門(mén)付け蕓人お種の連れていた娘ミキが負(fù)傷した。傷は悪化して破傷風(fēng)となった。責(zé)任を感じた市は、破傷風(fēng)の特効薬である南蠻渡りの生薬を買(mǎi)うために十文字からゆずり受けた十文叩きの妙技で金を集めた。市の買(mǎi)いあたえた生薬でミキの傷は全快した。ところが、ミキを連れて湯治に來(lái)た箱根で、市はも...